『Paradise Kiss』漫画結末!感想&考察【パラダイス・キス】矢沢あい先生作
矢沢あい先生の漫画、『Paradise Kiss』(通称パラキス)を読みました。
人生を変えてくれる人と、人生を一緒に生きる人は違う
残酷だけど真実を描いた作品だよ
『Paradise Kiss』漫画の魅力を解説!あらすじとネタバレ感想、考察も書いていきます
『Paradise Kiss』漫画あらすじ
大学受験生の早坂紫は矢沢芸術学院の生徒に出会い、学内ファッションショーのモデルとしてスカウトされる。母の期待に応えるため一流大学を目指していた紫は、デザイナーの小泉譲二に惹かれながら、モデルとして夢に向かっていく。
作者:矢沢あい
出版社:祥伝社
連載誌: Zipper(1999年12月号 – 2003年9月号)
巻数:全5巻(2003年完結)
メディア展開:2005年TVアニメ化、2011年北川景子主演の実写映画化。海外10言語以上で翻訳。
『Paradise Kiss』結末ネタバレ
紫とジョージはどうなる?
紫…大学受験は失敗、モデルとして就職。徳森君と結婚。
ジョージ…ヤザガク卒業後イザベラとともにパリへ行きオートクチュールで修業。
舞台衣装のデザイナーとして成功。
紫とジョージ…破局
ジョージが自己演出のために船で旅立つのは名シーン
実和子と嵐はどうなる?
2人きりでジョージとイザベラの出航を見送りにきていたよ
ファッションブランドParadise Kissはどうなる?
既製服は売れず、ブランドはクローズ。
作品はすべてジョージから紫にプレゼントされます。
ウルトラハイパー名シーン
ジョージの旅立ち後、紫宛に小包が届きます。
箱を開けると中には貸倉庫の地図と鍵が入っていました。
扉を開けるとParadise Kissの洋服すべてが並べられており、
準グランプリの青いドレスもありました。
女の子の夢と憧れが詰まりすぎている
恋人とミューズは両立できない
2人が破局した理由
紫とジョージが恋愛関係であったことは間違いありません。
一緒に過ごして独占欲も嫉妬もあり、これは普通に恋愛でした。
2人がずれていたのは、
恋愛関係と創作者とミューズとしての関係を両立できなかったことです。
■恋愛関係
相手を一人に人間として見る。対等。変化を受け入れる。
■創作者とミューズ
相手は「象徴」「源泉」。非対称。変化を拒む。
紫は作中で何度も、
「私は着せ替え人形じゃない」
「ジョージは私の人格なんてちっとも認めてくれない」
と内心葛藤しているんだよね
そしてジョージは、旅立つ船の中でイザベラにこう言います。
紫はデザイナーにとってミューズの存在がどれほど大きいかわかっていないんだよ
モデルのくせに まだまだ半人前だな(小泉譲二/5巻)
このセリフから、ジョージも紫の葛藤について気づいていたことがわかります。
ですが、こうも読み取れます。
紫はミューズとして消費される覚悟を拒否した。
だから紫は正しい。
でもそれは、ジョージの世界から降りる選択でもあるんだね
最後のプレゼントが「服」だった意味
おとぎ話のような素敵なラストだった…
貸倉庫に置かれた服は、
- 愛情の証明
- 執着の清算
- ミューズへの感謝
すべてを含んでいます。
君はもうミューズじゃなくていい
でも君がくれたものは、ここに残すという別れ方
完璧すぎるんだよ…
香というキャラの立ち位置
ジョージの才能を理解している同期
香は才能があって快活、行動力もありジョージと対等に仕事の話ができます。
最強のライバルでは?
ミューズとしてジョージに必要とされる一方、
卒業後の進路については何の相談もしてもらえない紫でしたが、
香にはジョージは毎日メールするほど将来について相談していました。
容姿がいいだけでは幸せになれないのが矢沢あいの漫画です
こんなもの見せつけられたら紫からしたら、
- 自分はジョージの人生を前に進められない
- パートナーとして対等に扱われていない
- 自分は着せて飾る存在でしかない
- 創作の核心に触れられない
自分は恋人だけど同士ではない、という絶望です。
香にとっても紫はうらやましい
ジョージは紫のことを、
「俺を翻弄するためにあの性格と容姿をもってこの世に生を受けたとしか思えない」
とまで言っており、香はそれを
「運命論まで語って惚気ていた」と悔しそうに言います。
香はジョージと同じ場所に立てるけど、
運命の相手としては見られていないんだよね
ジョージの最大の欠点
紫…愛されるが、才能の話は香としかしない
香…才能を理解できるけど、ミューズにはなれない
一番になれないのは恋愛として最悪の設計だね
欠点と書いてしまいましたが、ジョージの才能は本物であり、カリスマであり、彼は天才です。
天才だからこそ、一緒に生きるのが危険すぎる。リアルさを描いていると思います・
人生を変えてくれる人と、人生を一緒に生きる人は違う
人生で誰を通過点にするかを選ぶ物語
これ、大人になればなるほど染みるんだよね
どことなく不満を抱えながら母の言う通り大学受験に専念していた紫は、
依存から自立し、世界を広げ、モデルという夢を見つけました。
ですがこの話はそんな単純なものではありません。
紫は最初から、「ちゃんとした人生」を生きようとしていました。
ですがジョージに出会って初めて、自分の人生に色があることを知りました。
『Paradise Kiss』を読むならDMMブックスがおすすめ!
是非何度も読み返してね!



紫は正しいけど、ジョージの世界には残れない