『凪のお暇』のギスギスは実在する?経理の裏側と、市川円が「はわわ系」でも戦い続けなければならなかった理由
凪のドロップアウトの原因は、空気の読み過ぎでした。
でも、経理って本当にあんなにギスギスしているのでしょうか?
現役経理の私が断言します。
部分的には、かなりリアルです。
- 『凪のお暇』を読んで経理の仕事に興味がある
- 他社の経理の状況を知りたい
こんな人に向けて2社で経理経験のある、現役経理の筆者が解説します!
『凪のお暇』凪の職場は一般的?
『凪のお暇』第一話では、
- お弁当を持ってきて節約生活
- 我の強い女性の同僚たち
- ランチでは幸せバトル
- 雑用は一人に押し付ける
- 人のミスを押し付ける
こんなシーンが一気に出てきます。まさに地獄絵図ですね。
一つ一つ現役経理が見ていきます。
①お弁当を持ってきて節約生活するほど給料は安い?
日系企業であればそこまで給料は高くないです!が、低くもないです。
ただ、内勤で節約できる部分としてランチ代は始めやすい部類のためか、私の職場でも特に女性はお弁当の方が多かったです。
管理職女性や男性はランチに出かける方がほとんどでした。
大島凪のようにお弁当を持っていく経理は一般的だと思います。
おしゃれなイタリアンでランチ!写真撮ろう!はしたことがないです。
経理自体も女性が多い会社はあんまりなくて、男性が多いイメージ
②女性の同僚は我が強い?
強い人が多いと思います。(笑)
バックオフィス全般に言えることなのですが、
営業のように成果が数字で現れないため、人間関係で決まることが多すぎるのです。
部内で影響力の強いポジションになると業務が少なくおいしい仕事だけを取ることができ、
またそれが外に出ないので問題視されることがありません。
そのため同僚の女性も、自分の存在感を強くしようと必死の人が多い印象です(もちろん男性もですが)
生存政略とか出世のための社内政治戦略なんだよね
逆に私は、足立さん的な「転職におわせたら泣きつかれちゃってー」系のキャリアにまい進する系経理女性を見たことがないため、そこは新鮮でした。
あまりああいう意識高い系の人は見たことがないです。
まめしばの印象としては、いわゆるお局様もかなり厄介だね…若い男性を厚遇するからね。実際そのパターンの方が多いかも。
例えるならば、出社してきただけで「我聞くぅん♡」となる、社歴を重ねてお局様になられた足立さんがいて、
同じ経理の中に仕事はできないがお局様の寵愛を受ける後輩の我聞君がいて、
我聞君の尻拭いを凪がさせられる…ようなシーンならよく見てきました。(笑)
経理の後輩我聞くんを守るときのお局は、プロボクサーより強い
③ランチでは幸せバトル開催?
これは私は見たことがないです。
もしいたら浮くと思います。ただ新卒の時にこういう人は多かったですが(経理とは別職種)、徐々に減っていく印象です。
④雑用は一人に押し付ける?
これは会社のモラルによってはあります。
ただ「仕事代わって!お願い!」と個人で頼まれているのは見たことがないです。
上司がそのように業務分担を設計することがあります。
上司がきちんとマネジメントをできるタイプであれば職務分掌を作って管理できるのですが、
できない上司はお気に入りの仕事を減らしたり、
仕事のパフォーマンスが悪い人に仕事を渡さずにできる人に偏らせたりするので、そのようなことが起こります。
できる人に偏っちゃうのはどの職種でもあるあるだよね
⑤人のミスを押し付ける?
これもあります。残念ですが…。
仕事ができない人にミスを押し付けているというより、
できる人を蹴落とすためにやっているところを観測したことがあります。
仕事ができなくてミスをしても他人に押し付けるような人が出世するのがバックオフィスなんですよね…。
⑥バックオフィスはギスギスしている?
凪は最終的にドライバーという職業を選びました。
バックオフィスの悪いところである、
- 声の大きさで決まる
- 上司に気に入られるかどうかで決まる
このあたりの嫌な文化から離れることで人生が良くなりそうな予感でした。
実際バックオフィスの中でも経理はどんな感じかと言いますと、
あくまで私の印象ですがこんな感じです。
- 総務…調整やコミュニケーションが多いため優しく人当たりのいい人が多い
- 人事…私は花形!人事は出世コース!会社の中心人物!的な人が多い
- 経理…締め日大変だからさっさと出して!!ちゃんとして!!正確に!系の人が多い
- 経営…経営の中枢を担っているんだ!!道を開けろ!!頭が高いぞ!!系の人が多い
やっぱり凪はどれも向いていない気がしますよね。
凪の母:夕の「ちゃんとしなさい」の呪縛がきっと、テレビドラマで見るようなオフィスで働く堅実な女性像だったため、OLをしていたんじゃないか?と思います。
経理職といえば手に職、結婚後も続けやすく安定の職種です。
凪の母が勧めたのかもしれませんし、実際に丁寧な凪に経理は向いていたと思います。
問題があったのは空気で評価される職場です。
ですが、親子ともにお暇を通して呪縛から抜け出して、あのラストになって本当に良かったと思います。
『凪のお暇』慎二のような営業のエースはいる?
営業がいる会社であれば、営業はいます!!
が、イケメンの営業のエースはなかなか…いませんね…(笑)
そもそも営業は外回りでほとんどオフィスにいませんし、会話はメールやチャットで行うことが多いです。
誰が営業成績のいいエースなのかそもそもみんな知らない…なんてザラです。
ここに関しては『凪のお暇』一番のフィクション部分かもしれません(笑)
『凪のお暇』円のような営業はいる?
女性の営業は確かにいます!が、はわわ…系の女性は見たことがないです。
逆にこのタイプはバックオフィスに多い印象で、
大抵部長レベルの役職の上長男性に寵愛されており、
ほかの女性が割を食っているパターンならよく見ます。
(大抵仕事はできないですね…。そのカバーをほかの人でやります。)
ですがはわわ…系の女性で仕事ができてキャリアを考えている、上昇志向の女性は見たことがなく、市川円には私は少し憧れがあります。
大抵男性に愛されるポジションを死守するために、
仕事を頑張ることよりもほかの女性を蹴落とすことが優先になってしまい、
気づけばお局化してしまうからです。
そう考えると円はすごくかっこいい
円の母の言葉、
こんなこと言いたくなかったけど 男の人なら1個で済むスタンプが
私やと10個くらい貯めへんと1個分にカウントされへん(『凪のお暇』11巻)
はまさに的確な名言で、実際に働くうえでこれに共感した人は多いのではないでしょうか。
出世するうえで、女の人は男の人の10倍頑張らなきゃいけないというニュアンスだね
父と母のような家庭を作りたい、そのためには支えてくれる男性が必要、
だから多少強引なやり方でも外堀から固めて慎二に専業主夫になってもらう。
母に「子供のころのお人形遊びとちゃうの」と言われ号泣していた円ですが、
円がここまで犠牲を払ってでもキャリアを作ろうとしていたのは、
そこまでしないと女性がキャリア形成できない社会に問題があるのでは?と思わせる展開でした。
円をここまで追い詰めたのは社会だと思います。
『凪のお暇』は現役経理目線でどれだけリアルか?まとめ
- 「社内政治と声の大きさ」の力関係はガチ!
- バックオフィスがギスギスしているのもよく見る光景
- 女性のキャリア形成における「10倍のスタンプ」の壁
最後に&電子書籍情報
最後に
ここまで私の体験を交えて書きましたが、もちろんすべての会社がこうではありません。
ですが、もし今仕事選びに悩んでいる人や、凪のように苦しんでいる人にとって、この記事が少しでも役に立てばとてもうれしいです。
電子書籍情報|『凪のお暇』を読むならDMMブックスがおすすめ!
ぜひ何度も読み返してね!!



凪の職場にお局様でなく、仕事ができる頼れる女上司がいたらこうならなかったかもしれません