『DEATH NOTE』(デスノート)最終回!感想&考察|夜神月はなぜ自らリスクを冒したのか?「Lが真の主人公」という構造と、新世界の神を目指した天才の誤算
名前を書かれた人間が命を落とすノート、という衝撃的設定の作品です。
ハイレベルな頭脳戦が魅力の作品ですが、
なぜ夜神月は隠れていれば勝てたはずの戦いに身を投じたのでしょうか?
邪道でありながら王道ジャンプ漫画の頂点に君臨した本作の『ヒットの仕掛け』を徹底解剖。月が目指した『新世界の神』の正体と、今なお語り継がれる名言の深意に迫ります。
『DEATH NOTE』あらすじ&作品情報
死神が人間界に落としたノート「デスノート」は名前を書いた人間が命を落とすノート。偶然このノートを拾った夜神月(やがみ らいと)はこのノートを使って悪人をさばき、新世界の神になることを誓う。そのころ世界各国では「キラ」と呼ばれるようになった夜神月を、世界一の頭脳推理能力を持つLが捜査に乗り出す。
作者:大場つぐみ、作画:小畑健
掲載誌:週刊少年ジャンプ(集英社)
ジャンル:頭脳戦、サイコ・サスペンス
連載期間:2003年12月~2006年5月
巻数:全12巻(完結)
累計発行部数:3000万部以上
▼同じ作者の名作、異色のバトル漫画『バクマン。』もおすすめです
『DEATH NOTE』の魅力|本来はLが主人公の構造
月が自分からリスクを取りに行く構造
結果論と言われればそれまでですが、
夜神月はLを放っておけば寿命まで生きながらえたと思います。
同様に死神の目の取引をしていれば確実に勝てたのは読んだ通りだと思います。
デスノートの所有者は自分の寿命を半分差し出す代わりに、死神の目を得ることができる。死神の目は、人間全員の名前と寿命を見ることができる。
夜神月が亡くなったのはおそらく23歳とされています。
80歳まで生きたとしても40歳までは死神の目があれば生きられたのです。
ちまちま凶悪犯を裁いていれば捕まることはなかった
普通なら隠れていたら勝てるところを、あえてLを挑発して戦う。
プライドや神になりたい欲望、勝負をしたい衝動がこの作品の見どころです。
本来はLが主人公の構造
物語としてはいわゆるミステリーで、
正体不明の殺人鬼を追う探偵の物語です。
王道少年漫画ですよね。
そこをあえて、視点を敵側に置くことで邪道マンガとして成立させた、
これが天才的です。
Lが物語から退場した途端、空虚な気持ちになった人も多いのではないでしょうか?
それは作品から主人公が退場したからではないかと思います。
見せ場の三段構造が天才的
- 第1段階:月 VS L →純粋な天才同士の頭脳戦
- 第2段階:共闘パート →天才同士の共闘、ライバルが仲間になる熱い展開
- 第3段階:L退場後の世界 →権力と孤独の物語
主人公のスイッチ構造で邪道システムを作っておきながら、
純粋な頭脳戦、ライバルの共闘、権力と孤独の終盤戦、と王道展開が続きます。
しかも余計なキャラをあまり出さず、です。
ライトとかLとか、名前も憶えやすい
この段階的な盛り上げ設計が抜群にうまいのです。
読者を飽きさせない工夫、マンネリ予防策です。
つまりは週刊誌の順位キープと単行本売り上げのための構造になります。
こうして読むと、相当に練り上げられて作られていることがわかります。
『DEATH NOTE』の名言
「新世界の神になる」(夜神月)
「新世界の神になる」(夜神月)
ネタっぽい発言ですが、実は作品のテーマそのものを言っている言葉です。
- 犯罪者を裁きたい
- 世界を良くしたい
一見正義寄りの動機ですが、最終的に目指しているのは神、絶対的支配者です。
世界を守るヒーローというよりは、新しい世界として作り替えようとしています。
探偵VS犯罪者というより、夜神月の野望は神になることなので、
人間VS神志望者というトンデモ構図になります。
やっぱりこの漫画はぶっ飛んでるよ
同時にこの思想が共感される理由は、
誰しもが不条理な社会や犯罪に対して怒りの感情を持ったことはあるものだからです。
実際にキラがいるときは犯罪率が下がったって言ってたもんね
「計画通り」(夜神月)
「計画通り」(夜神月)
とても有名な名言です。
この一言で、月が天才であること、支配欲の強さ、自分は神であるという驕り、
冷酷さ、自信…すべてが伝わります。
頭の中で世界を動かし、それを寸分違わず実現できるということがこの一言で表されています。
『DEATH NOTE』の見どころ
- 月が自分からリスクを取りに行く構造
- 本来はLが主人公の構造
- 見せ場の三段構造が天才的
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