『ダイヤのA』沢村栄純はエースになる?なれない?背番号1を獲得するまでの全軌跡
累計4000万部突破の超人気野球漫画、『ダイヤのA』(ダイヤのエース)。
少年漫画でありながらここまで努力の報われなさを描いた漫画も珍しく、
天才の活躍譚でなく、チームスポーツの本質を描いた名作です。
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『ダイヤのA』あらすじ&作品情報
長野県の中学校で野球部で3年生として最後の大会に出場した沢村栄純は、東京の野球強豪校・青道高校にスカウトされる。天才捕手・御幸一也とバッテリーを組むため上京したが、同学年のライバルに剛速球の降谷暁と熾烈なエース争いを繰り広げることになる。
作者:寺嶋裕二
巻数:47巻(第一部)、34巻(actⅡ)
ジャンル:スポーツ
累計発行部数:4000万部超え
『ダイヤのA』沢村がスカウトされた理由|高島スカウトが見抜いた才能
沢村が青道高校にスカウトされたのは、中学最後の大会がきっかけです。
長野県の田舎の公立中学で、仲間と一緒に出た最後の試合。
結果は暴投で一回戦敗退という悔しい幕切れでした。
しかし、この試合をたまたま見ていたのが青道高校のスカウト・高島礼です。
彼女は沢村の荒削りなフォームの中に、プロでも珍しい「ムービングの才能」を見抜きます。
意図せず変化するクセ球――これは教えて身につくものではなく、天性の素質。
最初は「東京の名門なんて自分には無理」と断ろうとした沢村ですが、
見学に行った青道で天才捕手・御幸一也とバッテリーを組んだ瞬間、自分のボールに「最高の答え」が返ってくる衝撃を受けます。
この体験が決め手となり、地元を離れて青道への進学を決意しました。
「主人公なのになぜ活躍しない?」と言われる理由
「ダイヤのAって主人公が全然活躍しなくない?」という声、実はけっこう多いです。
特に物語序盤は、同学年のライバル・降谷暁が150キロ超のストレートで無双する一方、
沢村はコントロールが定まらず、タイヤを引いていたり、ベンチを温める試合も少なくないです。
タイヤとともに走る姿は記憶にこびりついてるよ(笑)
しかし、これは作者・寺嶋裕二先生の意図的な構成です。
沢村はいわゆる「天才型主人公」ではなく、
努力と挫折を繰り返しながら少しずつ這い上がる「不完全な主人公」として描かれています。
だからこそ、沢村が壁を乗り越える瞬間のカタルシスが凄まじいです。
最初から活躍する主人公では味わえない感動が、この作品の最大の魅力です。
沢村はエースになれるのか?結論
結論から言います。
沢村栄純は、act II 19巻でついに背番号1=エースになります。
2年生の夏、西東京大会を前に監督の片岡鉄心が沢村に背番号1を手渡すシーンは、
ファンの間で「ダイヤのA史上最高の名シーン」と語り継がれています。
ただし、ここに至るまでの道のりは壮絶でした。
1年生でのイップス発症、降谷との終わりなきエース争い、先輩たちの引退、
そして春大会での覚醒――すべてを乗り越えた先にようやく掴んだ背番号1です。
沢村がエースになれた理由は、球速や球種で降谷を上回ったからではありません。
「チームに最も必要とされるピッチャー」になったからです。
この「エースの定義」こそが『ダイヤのA』という作品のテーマそのものです。
『ダイヤのA』の魅力|リアルな部活描写、組織論としてのエース像
名門校が舞台、主人公は天才じゃない
野球漫画といえば、天才主人公に無名校の雑草魂です。
『ダイヤのA』は逆なのです。
青道高校は名門校、寮があり全国から有望な選手をスカウトしてきます。
また本人の能力値についても、ライバルである降谷の方が主人公スペックなくらいです。
| 沢村栄純 | 降谷暁 | |
| 球速 | 普通 | 剛速球 |
| 変化球 | ない | フォーク |
| メンタル | 不安定 | 不安定 |
| 技術 | 未完成 | 未完成 |
エースになる理由が才能でなく役割
沢村が剛速球の降谷を抑えてエースになる理由は、チームが必要としているからです。
- 試合を壊さない(四球が少ない)
- 打たせて取るピッチング(守備が楽しい、一体感、守備への信頼)
- メンタルでチームを引っ張る(チームが勝つ形を作る)
- 投球テンポの良さ(守備もリズムに乗れる)
『ダイヤのA』はモブキャラがいない漫画と言われますが、
そこにも沢村の強みや名門設定が生かされています。
沢村が打たせて取る→守備が活躍→名門だからみんなうまい→試合の厚みが出る
ということですね。
実際のプロ野球でも、
守備が動くチームは雰囲気がいい
と言われているそうです。
この設定が、『ダイヤのA』を英雄の活躍譚でなく、
チームスポーツや組織論の物語として作品の厚みを持たせています。
リアルな部活の描写
初期の片岡監督は特に、リアルな部活の顧問感があります。
将軍!!と突撃できる沢村の異常さもリアル
上下関係の緊張感や、理不尽な練習量。
試合に出られない時間、決勝で負け甲子園で活躍する相手チーム…。
レギュラー争いの残酷さや、才能だけでは勝てないこと、
すべてがリアルです。
『ダイヤのA』の名言|沢村栄純、御幸一也
ガンガン打たせていくんでバックの皆さんよろしくお願いしやす!!(沢村栄純)
ガンガン打たせていくんでバックの皆さんよろしくお願いしやす!!(沢村栄純)
沢村らしさの塊のようなセリフです。
キャラの思想そのもので、
野球はみんなでやるもの、自分は三振を取ってヒーローになる投手じゃない、
チームに守られて勝つ投手、というところが魅力です。
勝つことにはとことん貪欲でありたいと思います(御幸一也)
勝つことにはとことん貪欲でありたいと思います(御幸一也)
夏の大会での決勝敗退後、新キャプテンとなった御幸の決意表明です。
勝つことには貪欲といった性格のキャラクターではありませんでした。
天才と言われて人気も高くもてはやされていて、
ビジュアル面も現代風、合理主義だったイメージでしたが、
敗北をきっかけに熱くなりましたね。
『ダイヤのA』の見どころ|モブがいない画期的野球漫画
- エースを奪い合う物語
- チーム全員が主役レベル、モブがいない
- 部活のリアルさが異常
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